2014年1月4日土曜日

2014年1月のカセット・レヴュー(随時更新予定)

◎Zac Nelson/Exis II
テリー・ライリーがビルの窓からマイクを晒して集音した雑踏の音と対をなす、まるで豪雪地帯を走るラッセル車に乗りフィールド・レオーディングしたような吹きすさぶノイズのストーム。時おりインダストリアルなビートを刻み、ピート・スワンソンとの共鳴も。

◎Basic House/Caim In Bird Form
〈Opal Tapes〉を主宰するステファン・ビショップのソロ・プロジェクト。
インダストリアルなダーク・アンビエント、人声/MC交えたテープ・コラージュの黙示録的な響き、ひたすら沈み込むようなダウン・ビートは、まさにレーベル・カラー。〈Mego〉や〈Digitalis〉からのリリースもあり。

◎Big French/Downtown Runnin
Blanche Blanche Blancheとしても活動するザック・フィリップスのバンド。ブルックリンの脱力系ローファイ。ウッズをバックに歌うアリエル・ピンクというか、ニュートラル・ミルク・ホテルをアシッド漬けにしたような白目を剥くユルさ。

◎Great Valley/Lizards of Camelot
そのザックもメンバーを兼ねるサイケ・デュオ。裏声のビーチ・ボーイズ、60Sサイケデリック、アコーディオンのようになるシンセのフォルクローレ、MGMTをひたすらだらしなく、初期ガールズからナルシシズムを抜き去ったような、、早い話が瞳孔が開いている。〈NNA Tapes〉から。

◎Peter's Window/Peter's Window
そのGreat Valleyの片割れによるソロ・プロジェクト。8トラックで録音された「name your price」。笑気ガスを吸ったシド・バレットか、ジョナサン・リッチマンか……もはや、推して知るべし。









2013年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+α))
2012年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+α))
2011年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+2))
極私的2010年代考(仮)……“カセット・カルチャー”について)

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